台風ばかりで 棚の盆栽を守るのに、スタッフ達が不眠の日が多い今年。
その合間に訪れる“秋の澄んだ気”は、ホントに良いものですね。
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海外に出かけてこの国に帰った時、日本の自然の素晴らしさが空を見て・星を見て・盆栽達がいる庭を見て・つくづく感じます。
雑木盆栽での(モミジやススキ・実成りもの)秋景色の飾りは、
季節を映して嬉しいものですが、
松柏盆栽を使っても「掛け軸」や「脇飾り」の水石などで、季節の風情は醸し出せるものです。

帰国して数日、久しぶりに床の間飾りをしてみました。
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丁度 昨日 木村正彦先生の所から、お願いしていた五葉松の流れのある樹が 手入れを終えて帰ってきたので、
同じく目をつむって(笑)京都の美術商から“ボッタクられ”ているのを覚悟で手に入れた「雲月図」と共に 飾ってみました。
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豊穣の秋・生気に満ちた葉色の五葉松。
雲間に澄み切った煌く光を放つ名月。
松の盆栽で遠くには既に紅葉の奥山を表す赤玉石。
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名筆ならではの秋の空気まで感じられる画中、松の緑と鮮やかな赤玉石の色彩の対比。
こんな「当たり前だけど、スキッとした飾り」が私は好きです。
日々の正業に追われるこの身ですが、盆栽に生きる者として、
日本の素晴らしい季節に感謝しながら “生命の移ろい”を、五感で受け止めて参りたいものです。