【作品制作への情熱!】

羽生と同じく、木村先生の住む埼玉県伊奈町(羽生から車で30分)は、連日35度を超える猛暑。
屋外での作業は体感気温が楽に40度を超えます。
そんな中でも 先日先生の所へ 作品の相談と9月にご一緒する海外旅行の打合せで伺いました。
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立っているだけでも 汗が玉のように出てくる中、先生はいつもの格好で 奥の作業所から笑顔で出迎えて下さいました。
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見たことのない真柏の名木を私が棚で眺めていると「森前さん、この樹がどの樹か分かりますか?」との問いかけ。
見当のつかない私を見て先生は微笑みながら、「国風賞を頂いた樹だよ。どうしても納得いかないところがあったので、少し変えてみたんだ!」と。
たしかによく見ると数年前先生の作品として国風賞を受賞された真柏でした。
少し根の処理をされたのか?全体の高さが低くなっていました!
もっと驚いたのは、「木村ワールド」とまで評価される
中国『武陵源』をモデルにした真柏の石付き群の脇に
先生の背の高さ程もある同じジャンルの大型真柏石付きが ありました。
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春に先生と行った中国黄山の大自然のあの日、78歳の誕生日を黄山の上でお祝いした事が信じられません!
先生の創作意欲は 歳を重ねるごとに深く強くなられているように思います。
「秋には森前さんと行った 黄山の面影を写した作品を作ろうと思っているんだ!」と、
先生は すでに頭の中にある自分の創作世界を語られていました。
8月の初めに『近代盆栽』に その改作過程が一挙公開された、
北海道からの大型一位『神威』も、内庭に日除けをして守られていました。
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灼熱の夏、木村正彦先生の盆栽にかける情熱は、それ以上に熱かったです!