【水府散人・小泉 薫・旧如学庵・錚々たる出品!】

先日、私も事務局長を務める一般社団法人「日本水石協会」の 文化催事経費を捻出する為の協賛オークションが、
今回は上野グリーンクラブから 私共の羽生雨竹亭に会場を移して開催されました。
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総出来高1億900万という大型オークションとなったのは、ご参加頂いた関係者皆さんの応援のおかげでした。
約100名の参加者の殆どは、プロ専業者の皆様です。
木村正彦先生・鈴木伸二先生・近代盆栽 徳尾会長・内外問わずの著名業者の熱気ある掛け声で、
名盆栽・名石・各種道具が 朝8時半から夜8時に終了するまで、8割以上が成立落札という好成績でした。

羽生に新設された小社の大型収蔵庫のこけら落としとしても、最高の会でした。
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特に、水石界の伝説的巨人『水府散人』のご遺族による 遺されたコレクション、
斯界大家 小泉薫様のコレクション、そして水石界に名を残す最上級の愛好家『如学庵』コレクション。
予想を上回る珠玉の数々が、12時間近いセリ中の弛みも見せない 空気を作ってくれました。

銀座を開いて間もない頃、高木美術館の要請で財団設立10周年を記念した企画を任された時、
迷わず『水府散人回顧展』を、会場・記念帳 を 自費で行ったことを昨日のように思い出します。
大奥様からご連絡を頂き、出品となった品々も、私が回顧展を終えた時、水戸の書斎にお戻ししたままで、邸内に飾られていました。
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懐かしさもあり、なるべく自分で落札したいと挑みましたが、結果は僅か数点しか買えませんでした!

“水戸のお屋敷のご蔵品は、奥様健在の内は 一切手を付けない”と心に決めての20年。
ご家族の皆様の要請で、羽生でそのすべてを 私が競り人として扱うこととなったのにも、長い時の中の、不思議な縁を感じました。
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今回の収益で、現在開催中の『第5回 日本の水石展』の 不足予算と、
昨年開催された「世界盆栽大会・日本の水石100選展」の 図録製作の加増予算が出来たこと、本当に有難いと思っております。