【盆栽文化の発展交流と海外流出の葛藤】

第4次エスキューブ中国盆栽輸送が進行しています。

陝西省西安地区の農業特区「楊凌」に中国政府の農業発展パビリオンに
「日本盆栽展示館」を解説して5年の月日が経ちました。
検疫・水質・陸送等々、胃が痛くなる様な出来事を繰り返し、今は中国盆栽界も私共のパビリオンをご存知です。

一定の検疫、展示・学術的的研究の期間を経て、外へ出せますが、
近年の日本国内盆栽界の中国偏向は、それに関わるエスキューブ自体も歯痒さを解決出来ずにいます。
国風賞クラスの名樹を希望する中国、残念ながら現在の国内盆栽界の市場では、
所蔵各園が求める代価に応えられる顧客は1:5位の割合で圧倒的に海外勢の吸引力に押されています。
対中国盆栽事業に一歩先じている私共は、せめて海を渡る"彼達"が、
健やかな環境と一過性の購買者ではなく、本当に盆栽を愛する人達に育てられることを祈るばかりです。
ひとつだけ、日本盆栽業界にお願いするのは、
中国愛好家へ高額名品を販売されるプロは、出来ればその樹がどんな所で管理されるのか、
手入や基本的な技術者がいるのか、気にとめてほしいものです。
"売れればいい"と言う思いは、盆栽家として一考して欲しいです。
今年も樹々の安全を祈る日々がまだ続きます。