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真柏の素材が激減する中、プロの月例市場
(交換会と呼ばれるオークション)に流通するクラスは
“国風展には届かず一般愛好家には高額”
と俗に言う中途半端なダブツキ品がほとんどです。

でもそんなクラスの真柏を樹造りや鉢合わせでワンランク上の鑑賞価値にすることが
私達プロの仕事だと思っています。

この樹はまさにそのような樹で真柏の大切な「風雪に耐えて生き抜いた姿」が感じられる所があります。

今回は見付(正面)を変えてひとまわり鉢を小さくして少しでも
“荘厳”な雰囲気が出るようにしてみました。

敢えて真柏の基本と言える
“根元に水吸いが見える見付”
と言う概念を捨てて天然の舎利幹の美を強調した正面として、中品ながら迫力ある景を見せる作品であることを大切にしたものです。

従来の正面の写真と両方を見比べてどち
らが良いかご覧になって下さい。

(どちらもいいかな?)
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