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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


今回の中国盆栽輸送に際しての最後の訪問地

上海から車で一時間半程の常熟市は繊維関係の活気ある都市。
ここに一代で巨大な事業組織を築き、"中国アパレルの王"と謳われる張小実先生は名木群に囲まれて過ごされています。

約250点の盆栽は"ここは日本?"と思うほどの完成度の高さと管理状態の素晴らしさがあります。
特に張会長は、私が今まで中国で感じた"自分が一番"と言う独特の"驕り"が全くなく、
日中の盆栽を通しての友好を何よりも大切にされています。

"ホン物の愛好家"にやっとこの地で会えたと思いました。


楊凌展示場と西安ギャラリーの充実へ

10日間以上の日程と40人余りの人々によって、第三次中国盆栽大輸送が無事終了しました。
5年の歳月をかけて充実してきた楊凌(ヤンリン)展示場、
そして新しく、合弁会社である「楊凌雨竹亭園芸有限公司」が
世界遺産 西安(1300年前盛唐の首都"長安)のシンボル「大雁塔」(西遊記で有名な玄奘三蔵が天竺より艱難辛苦の末に持ち帰った仏教経典を納めた塔)から
徒歩5分の所に建設中の「西安盆栽ギャラリー」など、
着々と私達が中国で本当にやりたい事へ近づいています。


〜大徳寺ご住職・木村正彦・鈴木伸二・浅子隆敏 各先生と共に〜


去る3月28日、福島市穴原温泉「吉川屋」にて、
舩山先生の国風展連続10回入選祝賀会が開かれました。

吾妻支部長でもある舩山先生を囲んで、地元の愛好家の皆さん、
先生が会員でもある盆栽・水石の研究愛好団体「玄虹会」の面々約50名の方々がこの祝いの席にいらっしゃいました。
会場には舩山先生が10年間出品なさった名木を一堂に陳列し、
皆さんと楽しい歓談のひとときを過ごされました。
特に舩山先生は国風展に同じ作品を二度は出品せず、
毎回過去に出品歴のない盆栽を飾られています。

これからもこの形を続けられるとのこと、頭が下がります。
勿論、国風展に出品する為に出来上がった作品を購入してそのまま飾った事は度もありません。

舩山先生の人柄に魅了されて集まられた方々の中には、
日本を代表する盆栽作家の木村正彦先生、
鈴木伸二先生・浅子隆敏先生などもいらっしゃり、
お三方共に舩山先生に作品を提供されたことはなく、あくまで人としての深い交流だそうです。

舩山先生のお人柄が窺えます。


【福島 舩山家にある真柏は高さ約3m!】

邸内の周りの盆栽(国風展級のサイズ)が、
とても小さく思えてしまう巨大な真柏が"鎮座"しています。

元々都内の著名愛好家の旧蔵品だったものを、
数年前にこの地に運ばれたものです。

用土だけでも数トンあり、
鉢はステンレス製で特注し、360度回転するようになっています。

昔、三陸に自生していたもので、
現存する大型天然真柏の中ではその芸の素晴らしさと共に、最高のものです。


いつも庭の盆栽ばかりに目がいってしまいますが、
駐車場や培養場の周りも、咲き誇る花々が春を謳いあげています。
五分咲きのソメイヨシノは10年前に若木を無機質な駐車場に植えたものが、
お花見ができる程になったものです。

若い頃は秋の侘びた風情が一番好きでしたが、
60近くなる今は、命の全てが息づく今がとても好きです!

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