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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


【大連・宜興・義烏・西安・広州・上海】

中国各地の諸用の傍ら、訪れた愛好家の庭で盆栽の"プチ教室"を時間の許す限り行いました!
何気ない真柏の"畑作り"の素材を手入れする事で、盆栽としての階段に一歩を昇らせる・・
こんな事でも役に立つのなら、いつでも何処でも頑張りたいと思います。
授業料なし、観客なしの盆栽教室ですが、
樹の持ち主はそばで本当に感動してくれます。
その感動が、友好と盆栽文化の架け橋の"藁一本"にでもなれたら嬉しいです。


【大型真柏  改作終了!  ここからは培養の日々】

春先に手に入れた真柏素材。
名匠木村政彦先生に基本的な整姿改作をお願いして、
羽生に戻ってから鉢合わせ、植え替えをしました。
鉢は岩崎大蔵先生が中国で特注で誂えたものです。
無駄な細かい芸を取り払い、
真柏が持つ
"ごまかしの無い圧倒的な利芸" 強調した作品になったと思います。
信頼頂く愛好家様と二人三脚で3~5年、
将来の名樹を目指して培養に努めたいと思います。


【友人  温 貴仁 氏の情熱と大連盆栽世界の今後】

数年来の友人であり、弊社の恩人でもある大連の温 貴仁 氏の所に初めて訪問しました。

道路建設などで国の発展に尽力された温氏は、紫砂の魅力に傾注し、
茶器関係を中心とする個人美術館を開設されました。
私どもとの付き合いで、急須など紫砂茶器を蒐集する為の日本来訪が、
いつの間にか盆器のコレクションと言われる程になったとのこと。
今度は本当に温氏の喜ぶ紫砂名品茶器をご紹介してあげようと思っています。
奥様共々、お優しいお人柄は、"大連は良い所"と言う印象をもたらしてくれました。


【日本に来なくなった宜興の"本当の実力"】

西安ギャラリーのオープンに併せて、以前より希望していた
紫砂の故郷"宜興"へ出向き、今の宜興盆器の真実を見てきました。
以前より何度か訪れた事のある「宝山」は5年前とは大きくその製作品が変わり、
大型の"良作"が数多く積み上げられていました。
ここにある紫泥・朱泥の手作りの盆器の殆どは、現在日本には運ばれていません。
盆器担当の楚さん曰く、
「日本の皆さんとのお付き合いは古く、お世話になっていますが、
最近は中国国内の上質な作品への要望が高く、日本の通信販売用の量産品もコストが上昇している関係で、
以前程の日本受注はありません。
特に森前さんが認めてくれる私達の自信のある本当の宜興の胎土と腕を活かした作品は、
高いと言われて殆ど注文は頂けず、国内で高まる良質作品への注文に宝山も傾注しています。」
とのこと。
"宜興の陶都の技術"は今も僅かに伝承されている事に、震える想いを持ちました。そしてこの本物の秀作を利益があまり無くても日本へ広める事も、
私の大切な役目と確信しました。
秋には私が選んだ"本当の宜興鉢"を日本の盆栽界へ届けたいと思います。


【羽生南小学校の日本文化体験授業】

毎年 学校から依頼されて開いているこの授業も今年で3回目。
六年生を対象に年に1度体育館で「盆栽」の講和をしていますが、手入れや作品の事より、
命を守りながら"繋ぐ心"を伝えたいと思って、生徒たちと二時限の時を過ごしています。

200年を越える樹齢の真柏・小品盆栽、文人木・寄植えなどを持って行きましたが、
感受性豊かな子供達といると盆栽を素直に見つめていた若きあの頃の自分を思い出します。
"私に本当にこの子達に、伝えられる事があるのだろうか?"と
いつも自分の未熟さを思う時間にもなります。
そしてなんのこだわりも持たない子供達の心の美しさに感動です!

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