雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


【相変わらずの創作意欲に脱帽!】


施術打ち合わせで半日木村先生の庭にいましたが、
先生の作品は日々制作が続けられています。
銘木の改作・創作の石付盆栽・77歳になる今も衰えることないそのエネルギーに頭が下がります。


【仲秋の山野草 床飾り】

朝夕に 虫の音と共に、涼やかな風を感じる頃となりました。
晩夏の名残をみせる昼間から、"秋風"を楽しむ 季節を迎える中、
山野草の床飾りを設えてみました。

先日、福島まで 出向いた折、久しぶりに名匠 阿部倉吉翁の所により、
お孫さんが営まれる「ぼんさいや・あべ」に伺い、今回の主草「目刈萱草」を譲って頂きました。

私は 山野草の秋飾りには、どうしても "寸詰まった" 感のあるものが苦手で、
この様な"吹く風に揺られる"風情のものが好きです。
ススキの穂が出た飾りもいいのですが、まだちょっと早く、目刈萱は有り難いものです。

掛軸は 今尾 景年 の「中天の月」名月を待ち望む今ならではの取り合わせです。
脇床(琵琶床)には 木彫の双鹿。
虫籠・うさぎ などの合わせも 面白く、注意するのは 主飾りが「草」なので、
鋳銅などの位取り高い材質を避ける事かと思います。
古盆の雅格が良いのは勿論ですが、時には
この様な「季節を切り取って肩の力を抜いて楽しむ」事も、忘れないでいたいものです。


【謙信公の盆栽  いよいよ施術!公開される秘技と800年の名樹】

先日入手した上杉謙信ゆかりの盆栽「一位」を 
木村正彦先生と相談して真の姿への施術を始めました!
800年の樹齢、人と邂逅して400年を超える歴史ある樹は、
名匠の手によって世に送り出されます。
「森前さんの構想と意見を」と言う先生の要請で、
見付角度や流れの捉え方など、大掛かりな施術前に 
作品を前に 近代盆栽編集長も交えて語らいました。
粗針金掛けを木村先生自らがなさる脇で、作品の行方を見守るのは初めてです。

2ヶ月くらい後には、名匠の秘技によって日本盆栽界最古の歴史を持つこの樹が、
誌上でその勇姿を公開されます。
期待して下さい!


【総点数1000点強  落札総額 8350万円!】

8月27日(日)、上野グリーンクラブにおいて、
日本水石協会主催による夏季大オークションが開催されました。
私もメインオークショナーとして、朝8時から夜8時まで、
瞬間で目の前の水石・卓・水盤などの発句(セリのスタート値)
を決める緊張感の中で、無事に務めを果たしました。
特別協賛出品を頂いた盆栽作家の木村正彦先生の創作盆栽「真柏石付」も
内外参加の競うビットで、予想を超える140万円で落札されました。
半期に一度の恒例となり始めたこのオークションも、
今回は2500~3500万円の出来高が予想されましたが、結果は8000万円を超えるものとなりました。
愛好家からの寄付に近い出品、水石界のみならず、
盆栽界の専業者の方々の数多くの協力出品と競売参加が、
大きな成果の原動力となった事、主催事務局長を預かる身として感謝感謝です。
それにしても、盆栽以外の全てのオークショナーをひとりでやるのは、少々しんどいものですね!。
でも、世界大会での水石協会「日本の水石百選」の図録制作費捻出には、
本当に有り難いオークションでした。


【樹齢800年!人と邂逅  400年!】

以前から隠密裏に入手を交渉していた名樹3点が、羽生に着きました。

新潟県魚沼地方に伝承された一位の古木「謙信峠」
大観展で内閣総理大臣賞を受賞した一位「白昇龍」・
明治の皇族 伏見宮貞愛親王旧蔵の「宮様楓」の3点です。
特に「謙信峠」は未公開に近く、これから木村正彦先生に依頼して、
未来に伝承する日本最古の歴史を有する盆栽として、公開準備をしようと思います。
この樹は、上杉謙信が関東遠征の折、峠越えの際、山中で目に留め、
姉の嫁ぎ先である坂戸城主 長尾政景公に送った伝承が残るもので、
新潟県の広報にもその歴史が所載されている"日本最古の歴史を有する盆栽"です。
約2ヶ月の整姿施術で、目を奪われる程の、圧倒的な樹姿が 発表されるでしょう。
楽しみにしていて下さい。

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