「京都盆栽展」地域の展示会の苦労💦
京都府立植物園で毎年春秋2回開催されている「京都盆栽展」

半世紀近い歴史ある地元の展覧会は、大徳寺庭園でご協力を頂いている、大溝さん、会長の岩本さん、水石業界でお世話になっている河合さんなど、
日頃からお付き合いのある京都の盆栽業者さん達が、ボランティアで愛好家の方々と開いています。


愛らしい小品盆栽の飾り、季節を彩る実物盆栽、迫力のある大型松柏盆栽等々、幅広い内容が楽しめる展覧です!
国風展・大観展、と言う国内最高レベルの盆栽展も見応えのあるものですが、
このように、地域の愛好家の方々と、協力しながら開催している盆栽展は、拝見していてとても心が和むものがあります。

搬入から片付けまで、1週間近くかかる展示、普段の仕事を外してお手伝いする業者連。
こうして地域それぞれの盆栽趣味を支える“目立たぬ活動“こそに、心からの拍手を贈りたいです❗️
“泣き桜“💧羽生想い出の桜達とのお別れ💧
羽生の地に、この雨竹亭を構えて、20年の刻が経ちました。
駐車場や応接庭園に植えた若木の桜達、毎年満開の美しい花を私達に楽しませてくれていました。

「首赤ツヤカミキリムシ」外来種のこの害虫が、染井吉野桜を中心に猛威を奮って、大切な樹々を立枯れまで痛めてしまいました💧
関東平野北部一帯、この害虫による染井吉野桜の被害が急拡大した夏💦
近隣は勿論のこと、園内の雑木盆栽への波及を考えて、“断腸の想い“で、全樹の伐採を決めました。

今でこそ、羽生雨竹亭を多くの愛好家の方々、日本全国の盆栽園の仲間達が、周知してくれていますが、
資金もなく、細い桜達をこの手で植えた頃を思い出します。
雨竹亭の成長と共に大きく太くなっていった桜達。
いつも“そこにある“事が当たり前だった樹達が切り落とされて、何もなくなった景色は、
言葉に表せないものが胸を締め付けます💧
満開の花姿、葉桜の姿、未だ来ぬ春の中、枝先に蕾を見せてくれたあの頃、いつも見守ってきてくれて、ありがとう❗️
あなた達の美しさと強さは、いつまでも心の中で咲き誇っています(涙)
“身が朽ちて皮となりしも衰えず“
【越後、90歳の老盆栽家の生き方❗️】
コロナ禍を挟んで4年ぶりに、新潟燕市に住む、盆栽古老の所にご機嫌伺いに寄りました。
15年来のお付き合い、商売をした訳でもないのに、古老の生き方、盆栽に対する想い、に心を打たれて、
“何か喜んでもらえる事を“と思って、老が半世紀をかけて愛培した盆栽を一作は国風展、
もう一作は大観展、“生涯の思い出になった“と喜んでもらって長い時が経ちました。

90歳を迎えた老は、ビックリするほどの元気さ!
"今年はホントに暑かったから、朝夕を選んで、棚場の置き直しをしたよ"の声に、もう一度ビックリ❗️

お茶を頂く壁に、老が筆でしたためた『身が朽ちて皮となりしもおとろいず、益々さかん老梅の花』の句🙇♂️
夜明けに自宅から程近いこの盆栽専門の庭と言うよりは“盆栽の庵“ 、
ここでお茶を飲んでの午前のひと時、適度な手入れや水やりをしてから自宅で朝食、またここへ戻って盆栽三昧!
昼過ぎは、体調によってここへ戻ったり、自宅でノンビリしたり。
こんな日々を30有余年💧

“もうひと花咲けたら冥土の土産は本望だね“の言葉。
さて、それではその“もうひと花“をお手伝いしてみようと思う1日でした❗️
十数年ぶりの“日本盆栽協同組合・京都盆栽オークション“‼️
日本盆栽界の中枢的市場機能「水曜会※上野グリーン倶楽部」
毎月東京で開催されるこのオークションが、日本の盆栽業界の時々刻々と変わる盆栽の“相場“を判断する流通の指標となっています。
今回、この水曜会が、15年ぶりに東京から京都での“移動会“として開催されました。

京都府宇治市、当初は“どれだけの出品が集まるだろうか?“の声もありましたが、
フタを開ければ、東西の同業者が集結して、約700点の秀品が約5,000万の出来高で売買されました。
海外市場も含めて、不安定要素の多い盆栽市場。


遠征チームの準備からの苦労はひと方ならぬものがありました💦
相変わらず、人気のある樹種や大きさ、仕上がりの良い物などは、競合い!
“今向きでない物“は、予想よりも低い落札など、一喜一憂するものは変わりません💧
まだまだ市況の先行きは不透明ですが、こうして業界有志が集まって、“盆栽界の為“の想いを合言葉に、
多少の損をしてもオークションを成立させようとする意気込みは、いつかは業界全体に、ひいては愛好家の方々にもその想いが届くと思っています。
私もいつものように!買い過ぎました💧