雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

【『マルキョウ交換会』】

松の内に開催される盆栽初会『マルキョウ交換会』千葉県匝瑳市という遠隔地にかかわらず、
関東大手盆栽園はもとより西は九州・北は東北・信州からも大勢の参加です。
IMG_8333
IMG_8336
今年の市場相場を占う会として注目のセリは、「名品は奪い合い、安価品は中国勢」
という図式で、中間的な価値と立ち位置の盆栽は、手入状態が良いものだけが声がかかると言った、近年の様相を変わらず見せています。
IMG_8334
江波戸家との縁深い私は売り買い共に1位でトラックも満載となりました。
IMG_8335
相変わらず、「買い好きの森前さん」と言われてしまいますが、
今月の天地会を27日開催の水石オークションに全力投球する為に、お休みしているので、買いを強くしました。
持ち帰った樹を スタッフみんなで手入して 雨竹亭らしくしてから 皆様にご覧いれようと思っています。

新春の盆栽飾り

明けましておめでとうございます。
私どもエスキューブを支えてくださるすべての皆様、昨年中のご芳情にあらためて御礼申し上げます。
本年も旧に倍してのご支援・ご交誼を宜しくお願い申し上げます。

年が改まるのは いつも良いものですね!
毎年の恒例ですが、元旦は朝 氏神社である下野国八幡宮へ詣でて、
神棚をあらためて、雑煮を食べ頂いて、師匠竹楓園へ挨拶に赴き、両親の墓参をして、羽生に午後戻ります。
会社組織として、一時は三が日を休んだこともありましたが、小僧あがりの私はどうしても
納得出来ず、
年明け元旦から庭の門を開けて愛好家の皆様をお迎えすることから、その年を始めたいと、古い昭和の人間を貫いています。
IMG_8306
関東の正月は晴れが多く、澄みきった冬空の陽射しの下で、
盆栽達が静かに新年を迎える姿は、何ものにも代え難い “盆栽はいいなあ!”と感じるのは私だけでしょうか。
“今年もこの子達(盆栽)と生きて行こう”と思う新春。
IMG_8308
IMG_8307
7日までの新春盆栽展、静かに盆栽達と触れ合うひとときを楽しみに是非いらして下さい。
還暦の年、盆栽が教えてくれる“新たな出会い”で、1年を過ごしたいと思います。

IMG_8302


独立して21年、銀座の店を開いた年から この「ふきのとう」を、お世話になったお客様に1年の想いを込めて お届けしています。
IMG_8302
IMG_8305
銀座の店を夜閉めてから 栃木の自宅に戻って、手入れ小屋もない中、小さな庭の露天で、ふきのとうの皮をむきながら鉢を合わせて、
ひとりひとりの皆様の顔を思い浮かべて かじかむ手を温めながら作ったあの頃、
その気持ちをスタッフにも受け継ぎたくてずっと続けています。
温暖化・ふきのとうの生産農家の激減など、埼玉の桑畑の畝で作っていたふきのとうも、
今では福島・山形まで 友人に自採りに出向いてもらっています。
橋の欄干や武道館の天に見られる「宝珠」に見立てて、
『来年も宝の芽がたくさん出ますように』のなぞらえの気持ちを込めています。
今年も本当に多くの皆様のお世話になりました。
来る年も皆様にとって素晴らしい年となりますように!
ありがとうございました。
IMG_8303
IMG_8304
(元旦から羽生雨竹亭は、新春の盆栽飾りで 皆様をお迎えさせて頂きます。)
※ふきのとうは、販売品は作っていません。お得意様への感謝の形です


20年程前、銀座の店で道場六三郎さんに頼まれて 盆栽の本格的な貸出し「レンタルサービス」を始めた頃、
新春くらいは贅沢にと、昔 宮中などで設えられていた松や梅の植栽による「季寄せ飾り」に挑んだものでした。
IMG_8248
ご用意させて頂く所も 20箇所以上となり、初春の銀座を彩る雨竹庵の象徴とまでなりました。
近年は 制作もスタッフに任せていましたが、どうも植栽のバランス・鉢合わせ・根締め・など、及第点ギリギリの感あり!
となり、若いスタッフ達にも 目と手で覚えて欲しくて、久しぶりに陣頭指揮に立って1日季寄せ制作に挑みました。
IMG_8250
IMG_8251
IMG_8249
1点の盆栽としては、物足りなく見える梅などが、松柏盆栽との組み合わせで、
お正月を寿ぐ立派な盆栽になってゆく姿をみんなが目に焼き付けてくれればと願いました。
「これは何処そこの方・その方を想って見て楽しんで頂く・・」
こんな当たり前の事をあらためて全員に体現してもらえたかと思います。
劣等生の様な樹達も“よく1年頑張ってきたね!”と声をかけながら、
ひと鉢ずつ 飾られる相手さまの前で、見事な正月の彩りとなってくれる事を願って・・・。

【沁みる庭内の盆栽達】

11月末の京都大観展から今まで、1日も休む事なく 盆栽の手入れ・仕入れ・業界の予定・執筆・等々、
相変わらずの日々目まぐるしい刻を過ごしていますが、寄る年波には勝てないものか、
久しぶりに体調を崩し、半日 体が言うことを聞かずに伏せていました。
いつまでも寝ているわけもいかず、昼頃 亭内を散策していると、
12月の穏やかな陽射しが、盆栽達を照らし、空気全体が心地良いものになっていることに気がつきました。
IMG_8245
IMG_8247
IMG_8246
年内晦日まで仕事で予定が埋まっている中、万全とは言えない体が感じる閑日の姿は、盆栽を感得する最高のひとときを教えてくれました。
心穏やかにして、樹石と対峙する・・日頃お客様やスタッフにとても大切な事、
と説く私こそが、この様な刻を忘れずにいなければいけないと、きっと神様仏様が、ほんの少し私にお灸を据えたのかもしれません。
・・心に沁みる時間は大切ですね。
IMG_8243
IMG_8244

↑このページのトップヘ