雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴47年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


先日、ドローンによる羽生の空撮をしてもらいました。

20年の歳月が作り上げた、雨竹亭を空から見るのは、私たちも初めてです。


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当初はこの応接庭園すら無かった雨竹亭。

3年の時をかけて後に、お客様をお迎えするこの庭園が出来ました。今も羽生のとなっています。


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中央道路のやや右下が正門と庭園部分。

右には盆器や水石の収蔵庫、その上は培養庭園です。

その右の白い建物群は、関東最大となったオークション「天地会」の会場です。

道路左側は、5棟のハウス、そして約1500点の大型盆栽を管理する、非公開の培養場です。

その上に見えるのは、

雨竹亭が日本盆栽界に提供する、中国の最上質の泥物鉢・釉薬鉢の置き場です。


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更に高い所から俯瞰すれば、隣接する関東を縦断する「東北自動車道」

雨竹亭は高速の出入口の隣に位置する好適地、全体面積で、15,000㎡になります。

いつの間にか、こんなに大きくなりました。 多くの盆栽達と日々格闘💦の毎日がここで行われています。ぜひ遊びにいらして下さい。

【五月雨の“緑陰“に包まれた芳春院盆栽庭園】


5月14日は、芳春院開山忌(玉室宗珀和尚)です。
半月ぶりに手入れで赴いた芳春院盆栽庭園は、新緑から美しい深い翠へと空気を変えていました。

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五月雨と呼ばれる、シトシトと降る霧雨が、緑の美しさを引き立たせています。
徒長芽の抑え切り、松柏類の新芽止め、病虫害の予防視認、施肥の状態。
そして何よりも、
庭園の雑草(ホントは雑草と言う名の草はないのですが💦)の手摘みによる除草❗️

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それでも静かな空気に包まれたこの庭園で盆栽といると、世情の憂いのすべてが消えていきます。
“ここにずっと盆栽の事だけ考えていられたらどんなにいいだろう“
などと、歳を重ねても相変わらず、修行の足りない私です(笑)


雲の間から見える庭園からの比叡山
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木村正彦先生が、庭園の為に作られた創作盆栽群(右)
加藤三郎先生遺愛の石群(左)
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隣接する龍泉庵の書院庭園
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盆栽庭園を作る時、150年間荒れ果てた地から出た仏様
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【各地で再開されるありがたさ❗️】

手入れなどで交流の深い、福島県吾妻地方。
東日本の五葉松の大半を占める“吾妻五葉“が自生するふるさと。

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土地の愛好家の方々が、年に一度、ご自身の愛樹を陳列するこの盆栽展も、コロナの影響で丸2年、開催できずにいました。
久しぶりの展覧に、それぞれがこの2年間、丹精を込めた盆栽が展示されていました。

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中央の規模の大きい、レベル的に全国を代表する催事も素晴らしいものですが、
各地方で、その地ならではの樹種がそこの方々によって飾られる・・本当はこれが“盆栽を作って飾ってみよう“とする原点のような気がしました。

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来訪した時、丁度、福島市長もいらして、“来年はもっと大きい会場でやりましょう!“と声をかけていらした事が嬉しく思いました。

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※撮影時のみマスクを外していただきました

趣味のマニアックな集いではなく、公共の会場で一般の多くの人達に、盆栽の素晴らしさを見て頂く、大切な事を教えてくれた時間でした。



コロナ下で開催を控えていた、盆栽水石の趣味団体「玄虹会」の本格的な陳列に対する勉強会が、
修練の深さと完成度、そして高潔な人柄で、会員の指導的立場だった今は亡き、根岸庄一郎先生の邸宅で令夫人の協力で行われました。

盆栽と水石の座敷飾りをする為に造られた構え。
久しぶりの座敷内の飾り付けで、この空間が如何に素晴らしいものか、実感しました。


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玄関を入ってすぐの“寄付席“は、湖に浮かぶ帆舟。
足下には、水辺にあう砥草の芽出しの姿。

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客を迎える初手の飾りは、“重くなりすぎぬよう“を心がけ、それでも季節の移ろいを表現する事を肝要としています。


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書院席は唐楓の寄植。
写実的な景趣と葉色に対して、配された掛物は、盆栽の“実“と対比させる、水墨で描かれた“山雨“と題されたもの。
脇床には、里山にまさに今飛来している白鷺。

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この時期は、練達となれば、盆栽に“ほととぎす“の画をよく合わせられますが、
脇に白鷺を配したことで、鳥の“被り“が出るのを避けての配軸と添景です。

“峻険な山々には、時折雨が流れ降り、眼下の叢林は、新緑の季節。
遠くを見れば、人里に白鷺の風景。
樹・画・添・が三位一体となって、自然を素直に謳い上げた席です。



根岸邸にある茶室は、数寄屋建築として正統なもの。
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小間と呼ばれる小さき床の間は、“小宇宙“としての格の高さを内に秘め、精神的な内面を持った席が求められます。

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主石は滝石。
単に“滝“の景趣を思うのではなく、配された名筆、菱田春草の“天人“と共に、
石中に仏性にも似た観照心を希求したい事が、掛物との共鳴に感じられます。



三席は、主飾りがすべて異なり、一席の印象を被らせる事なく、
奥へ進むほどに、“何気ない自然の景趣“から、盆栽水石の飾りの深奥へと向かう精神性の高みへと構成されています。

一席を創意するだけでも大変ですが、ひとつの邸宅の全体を季節の主題を持ちながら、
更に“その向こう“を“見えぬように設える“・・趣味三昧の深奥を伝えてくれる研修会でした。


【まん防解除、多くの来場❗️】

春の盆栽倶楽部の恒例催事だった“緑風展“が企画改革で、新たな展示会『翠緑展』になりました。
コロナ禍が長く続いた中、久しぶりの解除の中、多くの来場者で賑わっていました。
特にウェブでの宣伝のせいか?
若い愛好家の方々の入場が多く、次代の盆栽界への嬉しい兆しを見たように思います。

展示作品は、季節を彩る藤や新緑の盆栽、圧巻の松柏類の巨木など、さすがに日本の盆栽界の中央展示と言えるものでした。

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2階展示には美術的な盆器の展示もあり、小品盆栽から大型名樹まで、観る者が飽く事ない豪華なイベントでした。

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売店ブースも、以前より充実しており、
特に“これから盆栽を楽しみたい“と思われる方々向けのリーズナブルなラインアップには、人だかりとなっていました。

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人が憩いの為に楽しめるという事が、どんなに大切なものか、つくづく感じた展覧会でした。

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