雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴41年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


【中国広州の旅で出会った若き陶芸家】

香港に近い中国広州へ"失われた広東鉢"を探す旅の途中、
佛山市という所で若き陶芸家に出会いました。
王為敏君。29歳の彼は5年前"自分探しの旅の途中で陶芸に出会い、
この広東窯(正確には石湾窯)で陶芸家を目指すことになったそうです。
清の時代の建物を仲間と借りてアルバイトをしながら
佛山にある明の時代の登り窯を借りて作品造りに励んでいます。
「貧しくても自分の夢を追いかけて」
42年前、15歳の私がこの道に入ったあの頃を思い出しました!
彼からその時頂いた小さな置物を使って真柏と取り合わせてみました。
大自然を生き抜く樹とそれを仰ぐ老僧、今度広州へ行った時、
彼にこの分野の作品を作ることを相談してみようと思います。
旅の出会いが新たな飾り道具を生んでくれたら嬉しいです!


【世界盆栽大会 資金協賛事業  どなたでも参加出来ます!】

私も事務局長を務める日本水石協会の文化普及事業である、
東京都美術館「日本の水石展」や
来春4月にさいたまスーパーアリーナで開催される世界盆栽大会「日本の盆栽水石・至宝展」の運営資金協賛事業として、
今月28日に上野グリーンクラブでオープン参加方式のオークションが 開催されます!
水石・水盤は勿論のこと、盆栽・樹鉢・卓など、
盆栽水石界に必要とされる殆どの物が網羅された大オークションです。

昨年は9000万円台と言うバブル以後の最高出来高となりましたが、
金額だけではなく、盆栽水石の文化を未来に繋げようとするイベントに
プロアマ問わずに多くの方々がご参加いただいたことが、
どんなにこの事業を推進するエネルギーになったか、感謝に堪えませんでした。

今回も前日27日(土)下見、翌28日(日)午前8:00からオークション開始となっています。
当日現金精算方式ですので、水石協会員はもとより、
協会役員・日本水石組合員・日本盆栽協同組合員の保証があればどなたでも参加出来ます。
会費は昼食弁当付で¥1,000です。

普段見ることも少ない名品の数々がライブで落札されていきます。
これをご覧になるだけでも"一見の価値あり"です!
ご参加を心よりお待ちしております。

(写真は昨年の出品状況)


【鈴木伸二氏から15年の時を経て木村正彦先生へ】

真柏名樹として有名な「丹頂の舞」が私のもとへ来て15年の歳月が経っています。

幾度かの"鋏作り"を繰り返し、
全体として"面で捉える姿"となっている今を更なる樹相へ変貌させる為に、
名匠木村正彦先生に協力をお願いしました。
この樹が北の大地北海道に生きた頃、
山採りから盆栽界にもたらした本郷十郎先生、
石付きの姿から現在のまさに"丹頂鶴が折り佇む姿"に導いた鈴木伸二氏、
そして今回繁茂する枝姿を空間優美の施術で更なる品格へと昇華させた木村正彦先生。
名匠達がその技によって受け継ぐ名樹は、
羽生雨竹亭で新たな刻を過ごして行きます。


【水石文化を辿る歴史  東山文化・禅・侘び茶…歴史と文化と人物が織りなす世界に水石は誕生しました!】

8月13日、大宮盆栽美術館で開催中の「山水涼景・鑑賞石の世界」の企画展に際して、
「水石の美と歴史」と言うタイトルで講演を依頼されました。

学芸員の方々と共に美術館での講演を楽しみにされる人達、
久しぶりに少し"真面目に"講演しようと思って、今まで42年間仕事の中で学んできた事を何日間かでまとめてみました。
商売の正業に追われて、断片的に知り得た事がいろいろあっても、
これを総体的に時系列でまとめて、水石の誕生から近代に至る道程をひとつの論点で組み上げるのは、
浅学の身にはきつかったです。
それでも「そうか!この時代のこの文化の影響が現代への大切な出来事だったんだ!」と
自分自身が発見出来たような出来事をたくさん見つける時間にもなりました。
"自分が水石界に出来る事"のとても大切なひとつを見つけたような気がします。
これからももっともっと勉強して、水石界の役に立つ資料作りに頑張りたいと思います。

お盆の入りという中、拙い講演に大切な時間を割いて参加下さった皆さんに
感謝・感謝・もう一回感謝!
(美術館講演としては異例の講演室予約満席だったそうで、恥ずかしくも嬉しかったです!)


【北の大地でのレベルの高さに脱帽!】

北海道水石連合会の大水石展に伺った時、同じ札幌市民ギャラリーで開催されていた盆栽展!

初めて拝見した北海道の盆栽展でしたが、国風展出品作品や風情ある季節の盆栽など、
愛好家の皆さんのレベルの高さにびっくり(失礼いたしました)。
極寒の季節の管理や楽しみを考えるといかに盆栽がお好きで楽しまれているか、
頭が下がる思いでした。
展示スタイルも清潔感満点!
いいですね!
愛好家の心が会場全体に満ちていました!

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